
# 自己紹介をお願いします
初めまして、たっきー(@takigawa401)と申します。本業はITエンジニアです。ソフトウェア開発の文脈だと20年近く「アジャイル」というジャンルのコミュニティで活動しているので、もしかしたら関東にお住いのITエンジニアの方は名前を目にしたりお話したことがあるかもしれません。
# まじりみを外から見ていた印象はどうでしたか?
筆者は今(2023)年から運営にフルコミットしましたが、とはいえそれ以前から一緒に飲んだり、初回活動から当日準備をお手伝いさせてもらっていました。その中で一貫して感じていたのは、運営メンバーの「初音ミク」とバーチャルアイドルに対する圧倒的なリスペクト、加えて彼らのこれまた圧倒的な実現欲求でした。運営メンバー各々が強く思いがあって、やる気ドリブンでオフ会開催に果敢に挑み続ける、そんな印象を持っていました。
やたら若いのに異常にベシャリが上手い・しかもめっちゃファシリ上手いマイクパフォーマーがいるし、全員スタッフとしての行動はプロ同等で、グッズはファンメイドとは思えないくらい豪華で、しかも権利関係はキッチリしててJASRAC等の調整は完璧にこなしている。それまで筆者が見てきた中では異次元の存在でした。だからこそ「初音ミク」と「マジカルミライ」に対する彼らの真剣度が感じられました。
またお酒とドンチャン騒ぎが好きなので陽キャでパリピと思われがちですが、半面「せっかく同好の士が集まる場(マジカルミライ)に参加しているのに、ボッチで独り寂しく帰ってしまうようなことを無くしたい」という志を持って活動していたのも筆者は聞いていました。
実際、筆者はマジカルミライの度に彼らに声をかけることで、ライブの後に楽しく飲み、普段はできない「初音ミク」とバーチャルアイドルの話を思いきり出来る、という得難い体験をすることができていました。
そんな彼らをちょっとでも手助けしてあげたい……いや、もっと言えば、彼らと共犯になりたい!自分も一緒に面白いことをしたい!と思ったのが参加を決意した理由の一つです。
また、「まじりみ」は本当に多岐にわたるチャレンジをしていましたから、この中に身を投じれば筆者自らもまたそれらにチャレンジすることになる、ひいては新しいスキルを獲得するチャンスを得られるのだろうな、と予感していました。筆者自身の新しいチャレンジへのきっかけが欲しかった、というのが、もう一つの参加理由です。
# まじりみ2023であなたは何をやりましたか?
思い出せないくらい色んなことに携わりましたが、主にはグッズ等の発注を担当しました。
グッズの発注については、今回はさすがに文章が長くなりすぎるので、また別の機会に詳細をお話できればと思います。我々のノウハウを公開することでみんなが好きなグッズを自分で作れるようになれば良いですよね。ともかく、続報をお待ちください。
グッズ発注はスケジュール・予算・そして何より運営メンバー自らの欲望、などなど多方面にバランスをとる仕事です。今回筆者はいくつかのグッズの発注を管理しましたが、その工程はいづれも極めてタイトでした。どの工程にも苦労しましたが、一番は間違いなくスタッフ同士の『俺はこれが欲しいからこうしろ!』でした。ありていにいえば、デザインの細かい調整に非常に多くの時間を使ってしまったんですね。元々Tシャツデザインはノウハウを持つ人が希少なのでただでさえ大変なんですが、それに加えて個々のこだわりを発動してしまうと無限に時間を削られていきます。もしご自身で仲間とイベントを開催する際にはぜひ気を付けてみてください。
# 実際に「まじりみ」運営メンバーに参加してみてどうでしたか?
自分も面白いことをしたい!と動機の一つを前述しましたが、その期待を最後まで全く裏切られなかったことはさすがでした。仕事やプライベートの合間を縫っての準備の日々は忙しかったですが、結果として当日オフ会が無事開催でき、皆さんに喜んでいただけたことには何物にも代えがたい達成感がありました。
また、もう一つの動機「新しいチャレンジに身を置き新しいスキルを身に着けたい」も期待通り叶えることができました。趣味の活動が本業にフィードバックがあった、と言い換えても良いかもしれません。例えば、今回グッズの発注担当を請け負ったことで、PhotoshopやIllustratorなどのソフトウェアを使えるようになりました。(逆説的に言えば、買わざるをえませんでした)
筆者はITエンジニアといっても業務システムの開発を主戦場にしているので、これらの技術を使うことは稀ですが、それでもいざという時に自分の手を動かすことで解決できる自信が持てたことは大きなアドバンテージだと思っています。
とはいえ、全部が全部予想通りだったわけではありません。
「まじりみ」運営メンバーのその実は、居住地域も年齢もバラバラの集団で、加えて全員が「弩」がつくオタクです。良く言えば「好きなものに対して圧倒的な情熱を注ぐことができる」という特性があり、悪く言えば「こだわりが強くてめんどくさい」のです。
それをどう「元々の基礎が異なる人間同士がイベントを形作るためにいかに折り合いをつけるか」というのが最大の難関だと悟るのには、それほど時間がかかりませんでした。準備中「コイツらいい加減にしろよ!」と何度も思わされてきたことか。
とはいえ、そのせめぎあいのなかにいたからこそ良いものに昇華でき、皆さんが納得して頂けるイベントを提供出来たのだ、と今は信じたいと思います。
あともう一点あげるとすれば、同人イベントのサークルだからなのか、経済観念がゆるくなりがちというか、ありていに言えば「欲望に負けすぎ」な傾向が顕著でした。「俺たちが気持ち良ければ全部タダ!」みたいなところが頻繁にみられ、コストを気安く積み上げて行くのを筆者は今回何度となく目にしました。その結果として生まれたものの一つが、今回初出しになった等身大パネルです。参加者の皆さんに喜んでもらえたので良いのですが、実は参加者の為云々以前に「運営が欲望に負けた」のが原因だったので、上手くいくかどうかは割と度外視だったのはここだけの話です。
# 今後「まじりみ」でなにをやりたいですか?
前述のように筆者は「新しいチャレンジがしたい」と思い、運営メンバーに参加しましたが、実際それはたやすく叶いましたし、「まじりみ」を通して趣味の活動を本業に還元できるチャンスを得られた、とも思っています。
今回の一連の活動で思い出したのは、タレントのタモリさんの有名な言葉です。
「真剣にやれよ! 仕事じゃねぇんだぞ!」
今後はMMDやStudio One(≒初音ミク)も積極的に使えるようにしていって、MMDライブ開催への貢献もできるように目指したいと思っています。
一方で、前述のように「まじりみ」が金銭面での負担をもう少し軽減したいと思っています。実は「まじりみ」は毎回超赤字です。2023年もそれなりの赤字が出て、それをメンバー8人で補填しました。ピアプロリンクの規定にある「非営利有償」団体に我々は該当し、元々利益を出せないルールになっています。その前提でやっているので赤字自体はメンバー全員が納得しており全く問題ありませんが、赤字が過ぎるのは健全ではないとも筆者は思います。
お金は手段にすぎませんが、しかし生活やモチベーションに直結する大事なものです。できれば最終的な個々の赤字補填がランチ代くらいの価格で抑えたいと思うのが筆者個人の本音です。
これは筆者のわがままかもしれませんが、曲を作って発表する・イラストを描く・MMDの素体を作る・などと同じように、同好の士がコミュニケーションを取れる場を作る、も同様に価値のあることだと世間に感じて欲しいと思っています。このこと自体は「まじりみ」総体の願いではなく、筆者個人の願いであり思いです。人と人をつなぐ意味に、もしかしたら筆者は価値を見出したいのかもしれません。それを多くの方に認めてもらえた結果が、ひいては運営の負担軽減につながってくるんじゃないかなと信じています。
# 最後に一言
ここまで長文をお読みいただき有難うございました。
もし良ければ今後「まじりみ」に期待していることをぜひお聞かせください。素人の集団ですのでおそらくほとんど実現できないとは思いますが、言うだけはタダですので。また、これまでの開催イベントの感想・不満・気づいたことなんでもご意見を聞かせて頂けると嬉しいです。X(旧Twitter)でお待ちしております。
我々もまだまだ運営が拙く、せっかく開いたオフ会で自分たちが参加者と話したりお酒飲んでいる暇がない、という状態ですが、いつか参加いただいた皆さんととちゃんと正対してお話できることを期待して、これからも色々試行錯誤していきたいと思います。